今回は久しぶりにジブリール、ユウナと、悪役が顔をそろえてくれました。
どちらも普段嫌い嫌い言っていますが、やっぱり悪役があまりに長い間登場しないとつまらないですね(笑)。
どちらも前回の次回予告から登場ははっきりしていましたが、実際にでてくるとほっとします。
もちろんそれと携帯の待ち受けは別ですが(笑)。
一度ジブリールが登場した今、ユウナだけは登場しないように願うばかりです(ちょっとネタが古いですね/汗)。
では1日遅れになりましたが、機動戦士ガンダムSEED DESTINY第22話、蒼天の剣感想です。
・ファントムペインとジブリール
今回オープニング曲の前に登場したジブリールとアメリカ大統領(?)の会話は面白かったですね。
特に開戦に関する話と、ファントムペインに関する話は興味深かったです。
まずは開戦についてですが、「プランの準備が整わないうちに開戦してしまった」というセリフから、地球軍(あるいはブルーコスモス)側では、ユニウスセブンでのテロに関する情報を事前に入手していたのに、あえてそれを一般には知らせずに、開戦の口実として利用したのではないかということがほのめかされました。
テロの情報をつかみ、プランを練っていたものの、予測よりもはやくテロが起こってしまったという感じでしょうか。
その上予想以上に地球に被害が出たと言うことでしょうね。
このあたりは議長の話を受けて、産業界からの圧力でアメリカ大統領は開戦を望んだということでしょうか?
意外に大きな被害が出てしまったというのは、制作者側が9.11のテロとその後のイラクでの戦争を意識したのかもしれませんね。
ただ、気になるのは、大統領の話が、地球に意外なほど大きな被害が出てしまったために、各地からの反発が出ているととれることです。
オーブが大西洋連邦と同盟を結んだ口実は、地球全体に甚大な被害が出たのだから、その被害を受けた地球の国同士、手を取り合っていきましょうというものだったはず。
このあたりの矛盾が非常に気になります。
次にファントムペインについて。
大統領の
だいたい君のファントムペインだって――
というセリフから、ファントムペインがジブリール(ブルーコスモス)の直属ではないかということが考えられます。
このあたりのことは、以前ネオは優秀か無能か?という記事を書いた際に、ファントムペインは地球軍とは別に、独自の目的のために動いているのではないか?といったことを書いたのですが、それがちょっと裏付けられたように思います。
前作で強化人間達が、アズラエルの直接の指揮の元にいたことを考えると、これは自然なことかもしれませんね。
・シンとステラの絆
実はあちこちでネタバレ記事を読んで、今回、ステラが、調整前はハンカチを大事に握って離さないのに、調整後は「なにこれ?」と言って見向きもしないと言う話は聞いていたのですが。
実際に見ると本当に切ないですね……。
CM直前の置き去りにされたハンカチがアップになったカットは、本当に見ていて泣きそうになりました。
そのあとの場面で、シンがステラにもらった欠片(貝殻でしょうか?)を大事そうに、微笑みながら瓶に入れるところが、泣きながら離さなかったハンカチを、調整後は忘れて置いていってしまうステラと鮮やかな対比をなしていて、すごく哀しかったです。
ステラがシンを忘れてしまったことは、カードキャプターさくらで、「大切な人を忘れてしまうこと」が最もつらいことと描かれていたのを思い出させます。
もちろんあの時点でのシンはまだ、ステラにとって最も大切な人ではないのですが、シンの印象がとても強かったことは、調整をしていた軍人(?)のセリフからも明らかで、それを忘れてしまうと言うことは、やっぱりとても哀しいことなのではないかと思います。
ネオは、
記憶ってのはあったほうが幸せなのか、ないほうが幸せなのか。ときどき考えてしまうな。と言っていて、確かにつらい記憶をなくしてしまうことは、ずっと苦しんでいるよりも幸せなことかもしれませんが、それと同時に、大切な何かを忘れてしまうのならば、やっぱりとても哀しいことなのではないかと思います。
十二国記の言い方を借りれば、世の中は辛いこと半分、嬉しいこと半分ですから。
たぶん、ステラの存在の最も哀しいところは、この「忘れてしまう」ということなんじゃないかと思います。
これは確か雑誌で桑島さんもおっしゃっていたように記憶していますが。
いつか、ステラが、自分から、忘れたくないものがあると言って、調整を拒むことができればいいな、と思います。
誰かに助け出されるのではなく。
ところでこの、「記憶」に関しては、ネオにも言えることなのではないかと思うんです。
ネオがムウだとすると、やっぱりムウがあそこにいるのは、以前の記憶をなくしているからではないかと思うんです。
次回、ミネルバ、アークエンジェル、ガーティールー、オーブ軍の間にある程度の接触があること、それからオープニングでのマリューさんの表情を考えると、ネオとマリューさんの再会(あくまでネオ=ムウとすると)も近いのかもしれません。
現在ネオが自分が記憶をなくしていることを知っているにしろ、知らないにしろ、マリューさんとの出会いは、その記憶を呼び覚ますきっかけになるでしょう。
そのとき、ネオがどう考えるのか、どう動くのか、気になるところです。
ネオもマリューさんも、苦しむことにならなければいいのですが。
と書いていますが。
我ながらなかなか悪いおじさんになった気がするよ。と言いながら、さり気にステラの膝に手を置いくようなことをネオがいつまでも続けるようでしたら、変態セクハラ仮面として訴え、ネオが苦しむ方向を推薦させていただきますので、そこのところ、よろしくお願い致しますね(黒笑)。
何しろ私、
ステラかわいいよステラ!ですから。
・アスランが信じて戦うものはなんですか?
最初こそ随分ぎくしゃくとしていたミネルバクルーとアスランですが、最近は大分馴染んできたようで、今回のハイネの乗艦で、またそれが進んだように思います。
ハイネについては、アスランとシンの接着剤になるという話が出ていて、どなたかの感想で、それってただ単にアスランと名前で呼べというだけなんじゃないか?とあって、まさかと思っていたのですが、そうなりそうな感じですね(苦笑)。
だけどハイネは、アスランに関しては、確かにミネルバクルーに馴染ませる役割を持ったのではないかと思います。
アスランがミネルバに馴染むというのは、要は軍に戻るということなんですよね。
前作前半、軍人である以上仕方ないと言いながらキラと戦っていたときと同じ。
これは、今回ハイネの
命令通りにわーわー群れなきゃ戦えない地球軍のアホどもとは違うだろ?というセリフをアスランが肯定したときに、地球軍、ザフトという枠組みにアスランが再びとらわれているな、と思ったのですが。
その後、ハイネが
じゃあお前、どことなら戦いたい?とアスランに聞いたときにかなりぎくっとさせられました。
このセリフ、ラクスの
アスランが信じて戦うものはなんですか?というセリフと結局は同じなんですよね。
「どこ」というのは「誰」にもつながりますから、
敵であるなら、私を撃ちますか?から、今回の状況に言い換えると、敵であるなら、オーブを撃つのか?ということにもなるのでしょう。
彼自身がキラに語っていたように、アスランはその答えを見つけていません。
そしてラクスは「一歩上から見下したようにあなたはどうなの?って聞いてくる」(爆)だけで、その答えを示してはくれません。
ところがハイネは、
割り切れよ。今は戦争で、俺達は軍人なんだからさ。でないと、死ぬぞ。と言うセリフで、考えることをやめてしまうと言う一つの答えを示しているんですよね。
そしてこの「割り切る」という考えは、前作で間違っているのではないか?というところまで、アスランがたどりついたものなのではないかと思うんです。
それなのに、アスランはこのハイネのセリフを肯定することで、最初に戻ってしまっている。
結局アスランが軍に戻るというのはそういうことだったのかな、と思います。
軍にいる限り、何のために戦うのか?ということは必要ない、むしろ、ファントムペインでステラ達の調整をしていた軍人も言っていましたが、邪魔なことになるのでしょう。
そしてアスランがここまでいきついたところに現れるのが今回最後のカットのキラとフリーダムなんですよね。
おそらくアークエンジェルが正しいというのではなく、軍に戻ったアスラン側の正しさと軍に属さないキラ側の正しさ、両方が示されることになると思う(多分に希望的観測)のですが。
それにしてもこうやって見てくると、このアニメ、本当にシン主人公とは言い難いですね(苦笑)。
そもそも今回のサブタイトルにしたって『蒼天の剣』、キラメインのネーミングですし……。
最初からアスラン主人公でやりますと言えばよかったのに……
と、少し話がそれてしまいましたが、戻って。
結局、今回も、一番重要なテーマは「何のために戦うのか?」なんでしょうね。
本当に何度も何度も引用していますが、ライフ・ゴーズ・オンの2番に
何のため誰のために君は戦い続けるのだろう、今という歌詞があることからも、それは分かります。
今回で言えば、アスランの他に、ネオが
あれだけ死を怖がるあの子が死なないためには殺し続けていくしかないんだ。と、自分に言い聞かせるように言っていたことも大きいと思います。
私としてはいい加減それぞれのキャラクターが自分なりの決着をつけて次に進んでほしいような気もするのですが・・・・・・。
・シンとオーブ
君は本当はオーブが好きだったんじゃないのか。だから頭にくるんだろう?今のオーブが。オノゴロで君の家族を守れなかったオーブが。
色恋沙汰には超激鈍感のくせに、こういうことに関してはわりと鋭いアスラン。
シンがむきになって言い返しているあたり、アスランの言ったことが正しいことが証明されていますね。
シンはある意味すごく素直なので(苦笑)非常にわかりやすいです。
今までもオーブが何か事を起こすたびに怒鳴る物を叩く等々の描写がされてきましたが、それをアスランがはっきりと言葉にした形になるでしょうか。
ただ、「オノゴロでシンの家族を救えなかったオーブ」というのは、「その理念を貫いたオーブ」であって、「今のオーブ」とは符合しないので、やっぱり気になっています。
オーブの理念は、アスランが言うように、
カガリが、彼女がいればこんなことにだけはならなかったかもしれないけどな。かもしれませんが、だけどその機会を奪ったのはキラなわけで。
2回先、キラ達が「一歩上から見下したように」(?)軍に戻ってしまったアスランを責めるのに対して、アスランがキラ達を責めるとすれば、この点であるような気がします。
今回シンが
国の責任者が気持ちだけなんて!アスハはみんなそうだ!と怒鳴っていましたが、結局は「想いだけでも力だけでも駄目」なんでしょうね。
・ユウナ
もうちょっと頭の回るやつなのではないかと期待していたのが、今回見事に裏切られた感じです。
ネオにおだてられて、頭の悪い作戦を実行してしまうあたりが何とも……。
オーブの姿勢を示すと言う上で前線に出るところまでは分かります。
だけど、彼が軍の指揮をする必要はまったくないんですよね。
まあ、このあたりは彼がオーブの行政府のどこに属するかによって違ってきて、さすがに軍事の長であれば、多少指示もできなければいけないのかもしれませんが(恐ろしいことにこの可能性は高いんですけどね/苦笑)、そうでなければ代表の夫として、前線にでるということを見せるだけでいいのではないかと思うわけです。
種をFF10に例えると、彼にはシーモア的役割を担ってもらわなければならないわけで、そうなると、彼は実はカガリを好きだったんだというオチになってもらわないと困るのですが(笑)、ここまでダメなところを見せられてしまうと、苦笑するしかありません。
船酔いで真っ青になるというへたれっぷりを見せているところまではよかったんだけどなぁ(笑)。
・ミリィ
ミリィがついにしゃべりました!
オープニング、エンディングの扱いの悪さから、今期では無理か?と思っていた矢先だったので、かなり嬉しかったです。
ちゃんと戦場カメラマンとして活動しているようですね。
しかも相棒がいる模様!
もしかしてディアッカ大ピンチですか!?(爆)
・BGMに関する無駄話
感想を書く際のBGMにT.M.Revolutionの
coordinateを聞いていたのですが途中で歌詞の方に耳がいってしまい、考えに集中できなくなってしまったので、適当なサウンドトラックを聞くことにしました。
さて、CDを戻すためにケースを開けると、なぜかそこにはミゲルさんが。
このCD、ミゲルカードががついていたんですね(借り物なんです)。
そして、
手近にあったCDをコンポに放り込むと、今度はアウルの声が。
……たまにはこんな日もあります(汗)。
・今週の西川貴教さん
今回も途中で苦しくなりつつも、よくしゃべってくれました。
そのセリフの内容も、かなり重要なものが多かったと思います。
だから、だから、ちょっとだけしか言うまい。
ハイネのせいで鈴村さんの声があんまり聞けなかったなんて(泣)。
では今週のハイネ・ヴェステンフルスのセリフを。
前回同様、ただの覚え書き(とたまにつっこみ)だけですので、面倒だという方は飛ばして次の項目へどうぞ。
ああ、ブレイズザクファントムね。ハイネ・ヴェステンフルスだ。よろしく。しかしさすがに最新鋭だなぁ、ミネルバは。
なぁ。ナスカ級とは大違いだぜ。
ハイネでいいよ、そんな固っ苦しい。ザフトのパイロットはそれが基本だろ?君はルナマリアだったね。俺は今まで軍本部だよ。こないだの開戦時の防衛戦にも出たぜぇ。(これがオレンジザクですね。主に視聴者への説明でしょうか/笑)
ハイネ。
あ、でもなに、お前隊長って呼ばれてんの?
え!?
あー、いや、でもさぁ、そうやって壁作って仲間外れにすんのはあんまよくないんじゃないの?
俺達がザフトのモビルスーツパイロットは戦場に出ればみんな同じだろ?フェイスだろうが赤服だろうが緑だろうが。命令通りにわーわー群れなきゃ戦えない地球軍のあほどもとは違うだろ?
だから、みんな同じでいいんだよ。あ!それとも何?出戻りだからっていじめてんのかー!?(これに答えるシン「いえ、そんなことは」って嘘付け!!って何度見ても必ずつっこみを入れてしまうんですが/苦笑)
なら、隊長なんて呼ぶなよ。お前もお前だな、アスラン。なんで名前で呼べって言わないの?(それはルナマリアさんへの予防線を張っているからーーなんてことはアスランにはあり得ないですね、はい/爆)
ま、今日からこのメンバーが仲間ってことだ。息あわせてばっちり行こうぜー。
おー、何やってんの、アスラン!お前が案内してんだろーが!
その増援以外のスエズの戦力は?つまりは、どのくらいの規模になるんです?やつらの部隊は。
強奪機体ってアーモリーワンのか?
ええ、それはもう。
ふぅ。
オーブにいたのか、対戦のあと、ずっと。いい国らしいよなぁ、あそこは。
この辺も綺麗だけどなぁ。
戦いたくはないか、オーブとは。
じゃあ、お前、どことなら戦いたい?
あ、やっぱり?俺も。
そういうことだろ?割り切れよ。今は戦争で、俺達は軍人なんだからさ。でないと、死ぬぞ。
・今週の一言
勝ったものが正義なんですよ。(ジブリール)言い換えると勝てば官軍。
幕末佐幕派好きの私にとって、嫌いな言葉ベスト3に入る言葉です。
この言葉、あっているだけによけいに気に入らなかったりします(苦笑)。
↓ただいまシン・アスカ&鈴村健一氏応援中。主人公はキラじゃないんだ!(笑)
↓面白かったら押してやってくださいませ

- 2005/03/20(日) 14:57:49|
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY本編感想|
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